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Categoryヨーロッパ

トスカーナ地方のワイナリー・ワインの特徴を在住者が解説!歴史・作り方を踏まえたおすすめ銘柄8選!

トスカーナのワインが美味しくて有名と聞いて飲んでみたいけれど、選び方がわからないという方におすすめの記事です。トスカーナワインの特徴や、おすすめの銘柄、トスカーナのワイナリー訪問についても、まとめています!ワインを美味しく楽しみたい方のヒントになれば幸いです!

トスカーナワインの産地、トスカーナについて

こんにちは!イタリアのトスカーナ地方在住のライター、Yoko Mansikkaです。

今回はトスカーナワインについての記事をお送りします。


イタリアのトスカーナ州は、ティレ二ア海に面するイタリア半島の中西部に位置します。

地中海性や内陸性の気候により、地域によって特色のあるワインを持っています。


州都はルネッサンス文化の中心だったフィレンツェです。

ワインで初の原産地保護を始めたのもトスカーナ大公で、現在も貴族家が所有するワイナリーが多いなど、ワインからその歴史を学ぶことも出来ます。


私は、日本からトスカーナ州に移住したのですが、イタリア人の主人の親戚や友人は、ワインや農業など、食品の生産や販売に関するお仕事の方々が多いし、自家用ワインを作っていらっしゃる方もおられます。現地のまわりの方々の食に関しての意識の高さに、とても刺激を受けています。


この記事を読んだ後、皆さんもトスカーナワインに、さらに興味を持っていただければ嬉しいです!

トスカーナワインをよりよく知るためのワイン用語

トスカーナワインのおすすめ銘柄を解説させていただく前に、イタリアのワインを飲む上で知っていると、それぞれのワインについて理解しやすくなる用語をお伝えいたします!

イタリアワインの格付けについて解説

トスカーナワインをより知るために、イタリアのワインの格付けについて知っておきましょう。イタリアでは、消費者にワインの中身がわかりやすくするための格付けがあります。


ピラミッド型の構図で、最も下が、ブドウの品種や生産地域の表示の必要ないテーブルワインのVino da tavola、それから「地域特性表示ワイン」のIGT、そして「統制原産地呼称ワイン」のDOC、「統制保証付、原産地呼称ワイン」DOCGとランクが上がっていきます。

また、DOCからDOCGにランクアップするには、DOCになってから最低10年以上たっている必要があります。

さらに、DOCGのワインはDOCのワインには課されない、瓶詰される前に政府の認可を受けたスタッフにより分析され、試飲されなければならないという制限があります。

ワインのラベルには、DOCGは“Denominazione di Origine Controllata e Garantita”、DOCは “Denominazione di Origine Controllata”、IGTは “Indicazione Geografica Tipica” と略さず表記されています。


イタリア語を覚えなくても、頭文字をとって、どの格付けか把握出来ます。

また、DOCGワインは、さらにClassico(クラシコ)とRiserva(リゼルヴァ)という、さらにワインについての情報を述べられる分類名称をつけていることがあります。

Classico(クラシコ)


限定された地域で作られる、伝統的な製法の特定のワインにつけられる分類名称。


有名なキャンティワインとキャンティ・クラシコの差は何かというと、ワインのキャンティ・クラシコは、キャンティ地方の中でも、より制限され伝統的な地域だと定められたエリア、【キャンティ・クラシコ】で作られているワインです。製法も異なったルールで定められています。


キャンティとキャンティ・クラシコについては、トスカーナワインのおすすめの章で詳しく説明いたしますので、ぜひご覧ください。

Riserva(リゼルヴァ)


そのDOCGワインが持つ熟成年数の規定より、さらに熟成年数をかけた規定をクリアしたものに適用されます。


例えば、トスカーナワインの1つ、DOCGワイン、ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは2年以上の熟成が定めらていて、ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァは、最低3年以上の熟成期間が定められています。

2009年に適応された新しいヨーロッパ法によって、テーブルワインのVino da tavolaはVino(ワインという意味)、それから「地域特性表示ワイン」のIGTはIGPになりました。


そして「統制原産地呼称ワイン」のDOC、「統制保証付、原産地呼称ワイン」DOCGの2つは合わせて「保護原産地呼称ワイン」のDOPになったものの、以前のイタリアの格付けによる表記は現在も有効で、今もIGT、DOC、DOCGという格付けは大事にされています。

ちなみに、上の写真は、IGT(Indicatione Geografica Tipica)ワインのToscana Rossoで、ワイナリーPODERE NANNINIのものです。

ワインのラベルの情報から、中身がわかるように、このような仕組みになっています。

人気のスーパータスカンは、イタリアワインの伝統に沿わない革新派!

トスカーナワインについてよく知るために、知っておきたいのが「スーパータスカン」。

スーパータスカンとは、イタリアの格付け基準に沿った美味しいワインを目指すのではなく、格付け基準から外れたイタリアの土着のぶどう品種ではない、カベルネ・ソーヴィニヨンなどを使って作り出されたワインです。

スーパータスカンの主要産地のボルゲリは、トスカーナ州の中でも、他の主なトスカーナワインの内陸の産地とは異なる、比較的温暖な地中海性の気候の土地で、日が降り注ぎ、海からの風が吹き、水はけの良いボルゲリの土地は、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に適した土地だったのです。

スーパートスカンで有名な銘柄は、カベルネ・ソーヴィニヨンにメルロなどを加えたオルネライア、カベルネ・ソーヴィニヨンを85パーセント使用するサッシカイア、イタリアの土着ブドウ品種のサンジョベーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンを加えたティニャネロなどが、有名な銘柄です。

これらのスーパートスカンの高品質のワインはイタリアの格付け基準には沿わないので、IGT扱いでしたが、世界的な人気と高評価を得て、サッシカイアは1994年にDOCと認められるにいたりました。

トスカーナワインをつくるイタリア原産のブドウ品種、サンジョヴェーゼ

サンジョヴェーゼは、トスカーナで作られるワインで最も使われる、イタリアの土着品種であり、赤ワイン用のブドウ品種です。


名前の起源は、ラテン語の血液(Sangius)と、ジュピター(Joves)を合わせたものと言われています。サンジョヴェーゼは、突然変異が起こりやすく、サンジョヴェ―ゼが主体のトスカーナワインの銘柄それぞれに独自のスタイルをもたらしています。

例えば、トスカーナ州のモンタルチーノで作られるDOCGワイン、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、サンジョヴェ―ゼの突然変異種である品種、ブルネッロを100パーセント使うワインです。


ワインを作るブドウについて知っておくと、ワインを選ぶ際の目安にもなりますし、それぞれのワインについてさらに知ることが出来て、楽しくなるかもしれません。